☆ Tea Salon ☆

珈琲イメージコーヒーのお話 その1

今から千年ほど昔、エチオピアの高原地帯に自生しているコーヒーの赤い実を食べて興奮する羊の群を見た羊飼いが不思議に思ってその実を食べてみた。
これが人類とコーヒーの出合になったとか。

人々はこの果実に心身を爽快にする効用があることを知り、滋養のある食べ物として食していたようです。

スープにしたり、油で練って食べたりする 料理があるようです。

十世紀頃には、アラブの世界にもコーヒーが知られるようになりました。当時の医師達はコーヒーに消化促進や強心、利尿作用等が有ることを知り、医薬品としてコーヒーの種子を煮出した黄褐色の汁を患者に飲ませていた そうです。 飲み薬とされていたんですね。

コーヒーのお話 その2
アラビアイメージ
飲み薬とされていたコーヒーは、焙煎していない為、薬ですから良薬口に苦しかな?生臭くて渋味や雑味も多く美味しくなかったようです。

イスラムの戒律で酒が許されないアラビアの人々は、コーヒーの興奮作用にも注目し、すっきりとリフレッシュさせる不思議な秘薬、又酒の代用品としても飲まれていたようです。

そんなコーヒーが香り高い飲み物に生まれ変わった秘密は(焙煎)が発見されてからです。それは15世紀半ば頃のことです。

アデンの聖職者、ゲマルディンが焙煎の手法を一般庶民に公開し青臭い液汁は琥珀色の飲み物に生まれ変わりました。
これを機に大衆の嗜好品として急速に広まっていったのだそうです。


珈琲イメージコーヒーのお話 その3

日本にコーヒーが伝えられたのは江戸時代。長崎の出島にすむオランダ人達が飲んでいたそうです。1804年日本人として初めてコーヒーを味わったとされる大田南畝(おおたなんぽ)は、

「焦げ臭く味わうに耐えず」と記しています。

当時の日本人からしてみると、かなりまずい飲み物だったのでしょう。
又1823年来日したオランダ人医師のシーボルトは、 コーヒーは長寿をもたらす良薬として知り合いの日本人達に勧めていたそうです。しかし、鎖国状態の日本ではコーヒーが飲まれた形跡は殆どありませんでした。

その後1858年の日米修好通商条約締結と共に 本格的にコーヒーが輸入され始めました、明治維新以来の欧化政策より次第に普及され、
現在に至っているようです。
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